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2023.10.01

タイプは違えどもアグレッシブな二人、スピード感ある激しいラリー戦に期待!

1001_試合スケジュール 
第2シードで順当に勝ち上がってきたジェシカ・ペグラ選手と、第1シードのイガ・シフィオンテク選手を準々決勝で破った第8シードのベロニカ・クデルメトワ選手というアグレッシブな選手同士の決勝カードとなりました。

 まずはペグラ選手ですが、カウンターが強烈なので、あまりボールが弾まない有明のコートサーフェスに合っていることは間違いありません。ですが、ペグラ選手の試合を見れば見るほど、「コートに合っている」というだけではない、世界4位の強さの理由がわかってきます。
 その風貌にどこかアジアの雰囲気を感じるかもしれませんが、実はお母様が韓国のご出身。170cmという身長もツアーでは決して大きくないのですが、ボールに最大限のパワーを伝える体の使い方ができ、カウンターばかりでなく自分からパワフルなショットも生み出せます。また、粘り強く返球できるのは、足の速さに加えて読みの鋭さや正確な判断力を持っているからです。特に今週の戦い方を見ると、イメージ通りの組み立てができているように思えます。

 クデルメトワ選手のほうは後ろでしっかり構えてハードヒットするタイプですが、左右に振るだけではこのコートでペグラ選手を崩せないかもしれません。浅いボールなどを使うことも一つの手ではありますが、ここまで自分らしいテニスで勝ちきってきたので、あまり小細工はしてこないでしょう。
 過去の対戦は今年のマドリッドの一度だけで、クデルメトワ選手が3セットで勝っています。パブリウチェンコワ選手との準決勝でも、3時間半に迫る厳しい試合の中で最後まで攻め続けるタフさを見せ、約2年半ぶりのツアータイトルに向けて自信は高まっているはず。スピード感あふれる激しいラリー戦が期待できそうです。

 そして皆さん、今日は決勝が終わってもまだ帰らないでください。
なんと、元世界女王で東レPPOテニス最多優勝者のマルチナ・ヒンギスさんと、昨年本大会を最後に引退し、今年は大会アンバサダーとして大会を盛り上げてくれている奈良くるみさんがペアを組み、対するは、元世界ランキング21位の浅越しのぶさんと、今大会で引退した土居美咲さんのペアでエキシビションマッチを行います。
大会のラストを飾る見ごたえのあるエキシビジョンをぜひお楽しみください!